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【謎解き制作のプロが教える】周遊型・街歩き型謎解きを作るときに絶対押さえるべきポイント

この記事は約4分で読めます。

文化祭、地域イベント、商店街プロモーションなどで人気の周遊型(街歩き型)謎解き
参加者にワクワクしながら街を歩いてもらえるこの形式は、魅力的な反面、設計や運営に注意すべき点も多いのが現実です。

この記事では、謎解き制作のプロの知見をもとに、周遊型謎解きを成功させるためのポイントを段階的に解説します。


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1. 最初に決めるべきは「スタート形式」

周遊型を設計する上で、まず最初に決めるべきなのは「スタートの方式」です。これにより、謎の構成や人の流れ(導線)に大きな影響が出ます。

✅ 常時スタート形式の場合

  • 参加者が好きな時間にスタートできる形式。
  • 謎の答えがそのまま次の目的地になっている構造も採用しやすい。
  • 回遊の順番がバラけるため、人が密集しにくく、街歩きにも向いています。

✅ 一斉スタート形式の場合

  • 全チームが同時にスタートする形式。
  • 謎を解いて次の場所がわかる構造にしてしまうと、1チームが解けば他チームが「ついていくとネタバレするという問題(ゾロゾロ問題)」が発生しやすいため、周りの人を見て追いかけるだけにならないように設計が必要。が発生。

🔑対策としては、

  • すべての目的地を最初から提示するタイプにする
  • 手がかりの場所についてヒントだけを渡して、順不同で回らせる
    などの工夫が有効です。

2. 人の流れをどう制御するか?

〜「ゾロゾロ問題」を防ぐ回遊設計〜

「謎の答えが次の行き先になる構造」は、ゲームに連続性や物語性を持たせやすい一方で、他チームの行動が答えのヒントになってしまうという大きなリスクも抱えています。

この現象は特に「一斉スタート」で起こりやすく、本来の思考体験が損なわれてしまうため注意が必要です。

3. 謎の設置場所を選ぶ前にやるべきこと

✅ 周辺マップの現地確認と情報整理

謎を設置する前に、実際の地形や人通りを把握しておくことが非常に重要です。以下の3点を整理しましょう。

優先して周ってほしい場所

    • 商店街や観光名所、協賛店舗など
    • 来場者の流れを促進したい場所

謎に使えそうな要素のある場所

    • 看板、モニュメント、案内板など
    • ユニークな建物や視覚的特徴がある場所

移動可能な範囲

    • 徒歩で無理なく回れる距離感
    • お子様・高齢者でも無理のない設計
    • 高低差や交通量にも配慮

4. 謎の出し方とヒントの設計

✅ 答え=次の目的地 形式(直線型)

  • 常時スタート形式に適している
  • シナリオに連続性があるので、物語性や没入感が出しやすい

➡︎直線型にしたい場合の工夫

  • 各手がかりのスポットにスタッフを置き、「謎の答えを伝えること」により次のスポットの場所を伝えるor次の問題の用紙などを渡す(その場所に行ってしまっても解けないような工夫が必要)
  • サイトや公式ラインを用意して、答えを入力すると自動返信される仕組みにしておくと人も使わない。

✅ 全地点のヒントを先に渡す形式(自由探索型)

  • 一斉スタートに向いている
  • どこから回ってもいい設計にすることで、人の流れが分散しやすく混雑を避けられる

5. 安全と許可の確認を忘れずに

街歩き型では、設置や運営に関する安全配慮が必須です。

  • 歩道をふさがない
  • 車道に出る必要がないルートにする
  • 夜間実施の場合は明かりや反射材の配慮も
  • 掲示物を貼る際は事前に管理者・施設から許可を得る
  • 商用の場合、協力店との連携確認を徹底

6. 解き終わったあとの導線設計

最後の謎解き場所をどう設けるかも重要です。

  • 体育館や広場に戻ってラスト謎を解く
  • ゴール地点で参加賞や記念品を渡す
  • 解説や表彰イベントで締めくくる

「解いたら終わり」にならず、しっかりとエンディングがある構成にすることで、参加者の満足度が大きく変わります。


まとめ:周遊型は「設計」が命!流れと現場を意識して丁寧に作ろう

周遊型・街歩き型の謎解きは、自由度の高さが魅力であり、落とし穴でもあります
回遊ルートや導線設計、現地の確認、スタート方式、そして安全への配慮——。
これらを丁寧に設計することで、参加者全員が楽しく謎を解きながら街を再発見する体験が提供できます。

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