脱出ゲーム・謎解きゲームを制作する上でもっとも難しい点…
それは「難易度調整」です。
今回は、この難易度調整における私の悩みと、ポイントについての記事です。
まずは、誰が解くのかを明確化する必要があります。
当たり前のことですが、ここが整理されていなければ作品としてもクオリティの低いものとなります。
その謎解きは誰が解くの?
難易度を調整する中でもっとも重要なことは、「その謎解きは誰が解くのか?」、
もしくは、「どのような方が参加する謎解きゲームなのか」です。
開かずの箱への制作依頼の構成にもヒントがあります。
- 友人や恋人へのプレゼント用謎解き
- 結婚式の披露宴や二次会での余興ゲーム
- 企業様や団体様の各種イベント(歓迎会・慰労会・忘年会 等)で
この3つが8割を占めています。
この3つを大きく分類すると「a」と「bc」に分かれます。
謎解きゲームの分類と難易度
プレゼント用謎解きの難易度
「a」はプレゼントですので、基本的には一人に向けられたものです。
謎解きのプレゼントをする時点で、渡す側だけでなく、受け取る方も謎解きが好きである可能性が高いです。
そのため、ある程度の難易度でも問題はないです。
また、一緒に居合わせる場合、ヒントも出しやすいことも理由のひとつです。
パーティー用謎解きの難易度
では「bc」はどうでしょう。
こちらは、複数名が協力して謎を解きます。
さらには、その複数名のチームがいくつかあり、競争することも多いです。
それは、同じ謎解きゲームに対して、経験者・未経験者が集まる状況でもあります。
ここで、参加条件を整理する必要があります。
- 謎解きイベントの中の謎解きゲーム
- 何らかの集まりの中の謎解きゲーム
この二つには大きな違いがあります。
前者は、「謎解きをしたい方」が集まります。
後者は、「集まった場で偶然謎解きが行われた状況」です。
当然の振り分けですが、この差は非常に大きいです。
謎解き未経験者にとっての難易度とは
結論から書かせていただきますと、未経験者の方が集まるイベントでは、相当簡単な謎解きゲームである必要があります。
さらに言えば「何から始めるか自体が謎」という仕組みはもっとも厳しいです。
結婚パーティーなどのイベントで、そのレベルを用意した場合を想像してください。
5・6名のチームの中に、誰も経験者がいない場合、非常に白けてしまいます。
逆に、一人だけ経験者がいた場合も、その方しか楽しめない状況が生まれます。
それでも一定の難易度・成功率をキープしたい場合はどうするのでしょうか?
その場合は、小謎の難易度は相当低いものにしておき、大謎で一気に難しくすることをおおすすめします。
この調整のもっともすごいのがやはりスクラップさんではないでしょうか。
特に、コラボもの(最近ほぼコラボですが…)の前半の難易度のコントロールは感心させられるばかりです。
コラボものは未経験者も多く、それでも経験者が楽しめるものということなんだと思います。
謎解きゲームの難易度についてまとめ
プレゼント用の謎解きは多少難しくても、また内容に無理があってもヒントを出せるのであれば問題ないということです。
そこを気にするよりは、「自分達しか知らないようなオリジナル感を重視する方が喜ばれる」と思います。
パーティー用の謎解きゲームは、参加者の層をよく理解しることが重要です。
結婚パーティーや企業内イベントでは、
「経験者さんであればサクサク解けてしまうようなものを多く用意し、最後の大謎の部分で足止めさせる」
これが鉄則ではないでしょうか…。
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